股関節手術後、リハビリ病院に転院|不安と希望のリハビリ初日レポート

リハビリ病院の廊下を歩行器を使って慎重に歩く中年の日本人男性患者 けがに苦しむ日々
一歩ずつ、慎重に──リハビリはここから始まった。

山のような荷物とともに、転院初日

強い太ももの痛みに耐えながら、どうにかリハビリ病院へ転院することができました。
今後は長期入院になる可能性が高いこともあり、着替えや洗面道具など、身の回り品はかなりの量。
結果的に、大型のショッピングカート1台分くらいの荷物になりました。

自分でも「ちょっと持ってきすぎたか?」と感じましたが、案内してくれた看護師さんの話では、ほかの患者さんもだいたい同じくらいの荷物量とのこと。
少し安心しました。


✅ 4人部屋の生活がスタート

受付を済ませ、病棟の看護師さんが病室まで案内してくれました。
案内されたのは4人部屋
その時点で入院していたのは私を含めて2人だけで、もう一人の方は私よりやや若そうな男性でした。

リハビリ病院というと、年配の方が多い印象でしたが、自分より若い人がいたことで少し心が軽くなりました
簡単なあいさつを交わした後、自分のスペースに荷物を整理し、ようやく落ち着くことができました。


リハビリ前の身体チェックと初歩の確認

その日の午前中は主に受け入れ対応が中心でしたが、昼食前に生活動作のチェックが始まりました。
昼食時、食事動作の観察が行われ、職員の方が後ろから様子を見ていました。

私自身は、手や腕の動きに問題はないのですが、「全員に同様の確認を行うルールです」とのこと。
初日は徹底した評価を行う方針のようでした。


✅ 食事姿勢にも困難が

食事をとるにも、まだ深く腰かけることができず、背もたれにもたれるような不自然な姿勢で食べることに。
ただ、その点についてスタッフから特に指摘されることはありませんでした。


✅ 歩行評価でリハビリ開始が決定

午後には、歩行能力の確認も行われました。
歩行器(キャスター付き)を使いながら、廊下をゆっくりと歩きます。歩幅は狭く、動きもゆっくりですが、一応自力での歩行は可能でした。

担当の理学療法士(PT)の方からは、

「これなら、すぐにリハビリ室で本格的に始められますね」

とのお言葉をいただき、早期リハビリ開始が決定しました。


リハビリ初日、PTとOTの2本立てで本格スタート

転院初日は事務手続きや評価がメインで、リハビリ自体は行われませんでした
そのため、妻には昼食が終わると帰ってもらい、私は病室でiPadを使って動画を観ながら静かに過ごしました


✅ 翌日から本格的なリハビリが始動

翌日からは本格的なリハビリ生活がスタート。
1日のスケジュールは以下のとおりです:

  • 理学療法(PT)…1日2回

    • 主に歩行や筋力など運動に関する訓練

  • 作業療法(OT)…1日1回

    • 洗面、着替え、日常生活動作の確認と支援

前の病院では理学療法が1回・30分程度だったことを考えると、この病院のリハビリ体制は非常に丁寧かつ手厚いと感じました。


✅ OTは必要なのか?という素直な疑問も

ただ、OT(作業療法)については、「自分で動けるし、必要あるのかな?」と正直思っていました。
とはいえ、痛みが強く残っている状態では、思いがけず身の回りの動作も制限されることがあると、のちに実感することになります。


✅ セラピストとの出会いと、リハビリ方針の決定

PTの担当は女性セラピスト、OTの担当は男性セラピストでした。
初日は、どちらのセラピストも私の動きの状態を丁寧に確認。

PTの方は、股関節の手術後なのに太ももに強い痛みを訴えていることに違和感を持たれたようで、

「まずは股関節の柔軟性を取り戻すところからリハビリを進めましょう」

と方針を立ててくれました。

一方、OTの方からはこんな言葉がありました。

「運動についてはPTが見てくれますから、OTではマッサージ中心で痛みの軽減を目指しましょう

2人のセラピストが連携し、運動機能の回復と痛みの軽減という2方向からリハビリを支えてくれる体制が整いました。


まとめ:不安と希望の入り混じるリハビリの幕開け

こうして、新たな病院でのリハビリ生活が本格的に始まりました。
初日は慣れない環境に不安もありましたが、スタッフの丁寧な対応と、明確なリハビリの方向性が見えてきたことで、少しだけ前向きな気持ちにもなれました。

今後は、このリハビリ生活の中で、どこまで回復できるかが課題です。
そして、太ももの痛みの正体と向き合いながら、どのように生活機能を取り戻していくのか──その記録は、次回の記事で詳しくお伝えします。

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