保育園選びと体験入園
気づけば、次子ももうすぐ3歳。
私と二人きりで過ごす日々は、私にとってかけがえのない時間でしたが、子どもにも少しずつ社会との関わりを持たせたほうが良いと考えるようになりました。
そこで妻と一緒に、近隣の保育園をいくつか回り、園の雰囲気や教育方針を見学して回りました。
その中で、音楽教育に力を入れている保育園が一つあり、興味を惹かれました。
園児によるマーチングバンドや、行事ごとの合奏・合唱など、保育園とは思えないほど高いレベルの音楽活動を行っているようです。
園長先生の話も熱心で、ここなら子どもにとって良い経験ができそうだと感じました。
後日、半日だけ体験入園をさせてもらうことにしました。
次子はまだ園の細かい方針までは理解できませんが、明るい雰囲気やお友達の存在を感じたようで、実に楽しそうに過ごしていました。
帰宅後も終始ご機嫌で、その様子を見て私たち夫婦はこの保育園への入園を決めました。
登園初日の戸惑いと、その後の変化
次子の入園が決まり、少し気になったのが送迎バスの存在です。
長子が通っていた保育園は、今回の園よりも近かったのですが、送迎バスに乗るのを嫌がり、毎朝泣いていた記憶があります。
また、保育園についてからも保育士さんに引き渡されるのを嫌がり泣いてしまうこともしばしばあったそうです。
そのため、次子も同じようにならないか心配していました。
案の定、初日はバスに乗るのを嫌がってしまいました。
そこで私が直接保育園まで送ることにしました。
ところが、園に着くと、長子とは違い、保育士さんに手を引かれて笑顔で園内に入っていくではありませんか。
まったく泣くことも、後ろを振り返ることもありません。
どうやら、朝のバスの時間が少し早かったせいで、眠くて機嫌が悪かったようです。
翌日からは送迎バスではなく、私が毎朝送っていくことにしました。
帰りはどうしようかと考えましたが、せっかくなら子どもとの時間を作ろうと、私が迎えに行くことにしました。
園の先生からも「毎日楽しそうにしていますよ」と聞き、安心しました。
同じ親から生まれても、こんなにも性格が違うのかと驚かされるばかりです。
成長と穏やかな日々
入園から1年が経ち、次子もすっかり保育園の生活に馴染みました。
合唱や合奏などの行事も楽しく参加し、毎日が新しい経験の連続のようです。
家でも保育園での出来事をよく話してくれるようになり、語彙も豊かになってきました。
身体もクラスの中では一番大きいらしく、たくましく育ってくれています。
一方、母の認知症も心配でしたが、今のところ症状の悪化は見られず、穏やかに過ごせています。
毎日私が顔を出して話し相手になること、子どもたちが母の家に遊びに行くことも刺激になっているのかもしれません。
母は孫たちと接することで、表情も明るく、笑い声も増えました。
時折、認知症であることを忘れてしまうほどです。
薬の効果なのか、家庭のサポートのおかげなのかはわかりませんが、
心配していたような急激な症状の進行は見られず、ほっとしています。
今ある幸せと、これからも続く穏やかな時間
日々の生活は決して余裕があるわけではありませんが、家族みんなが穏やかに過ごせていることが何よりの幸せです。
次子の成長に喜び、長子の頼もしさに安心し、母の穏やかな表情に救われる。
「このままの日常が少しでも長く続いてほしい」
そんなことを願いながら、今日もまた、家族と笑い合える日々を大切にしています。
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